『ウルフ・オブ・ウォールストリート』 - Fuwafuwa's memorandum

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『ウルフ・オブ・ウォールストリート』

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ケツにロウソクを刺されるレオ様、風俗通いがバレて水責めに処されるレオ様、美女にハイヒールで顔面を踏んづけられるレオ様、ヤクでガンギマリになってスプレーを掛けられたゴキブリ状態になって床を這い回るレオ様、ファーストクラスでおイタをしすぎて機長にスタンガンで打たれそうになるレオ様、そういうレオナルド・ディカプリオ様のありとあらゆるあられもないお姿を拝見できる最高の映画です。

主人公のジョーダンはリッチになって贅の限りを尽くすことこそが全人類にとって幸福であると信じて疑わない。私はジョーダンがFBIに追い詰められてとにかく汚い言葉で罵るシーンがたまらなく好きなんだけど、彼一級の侮辱のセリフはこうだ。「この薄汚い貧民どもめ」「こんなものを買う金もないだろ貧乏人」

人間は自分の利益とは全く関係なく誇りを持つことがあるとジョーダンはまったく理解しないし、そんなことは思いもしない。そうしたお金への強烈な信頼は善悪の麻痺と表裏一体だ。全編に渡ってセックスとドラックと汚職と不正、それに汚い言葉の応酬と下品なやりとりに満ち満ちているが、ジョーダンはお金の正しさというものを疑うということを一切しないので、後ろ暗いところはまったくない。

ウォール街の話なんですけど、これっていわゆるギャング映画なんですよね。犯罪集団ではあるけどヤクザとかマフィア映画とかとはちょっと違う。いわゆる人情なんてものはないけどかといって心底震えるほど恐ろしいわけでもなく、バカで薄情で弱くてみみっちくて明るいギャング映画。軽々しく愛を嘯くのに窮地に立たされるとすぐに裏切ってそのことを顧みることもない。ほとぼりが冷めたら懲りもせずまた愛を囁くのだ。誰彼構わず。

この映画、徹頭徹尾下品な人間ばかりが出てきて、登場人物も多いし展開も早いから深く掘り下げられることはないんだけど、端々のやり取りが妙に生々しくて本当に人間っぽい。この映画監督は多分ものすごく人間が、弱さや醜さを含めて好きなんだと思う。

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