梶井厚志『戦略的思考の技術: ゲーム理論を実践する』 - Fuwafuwa's memorandum

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梶井厚志『戦略的思考の技術: ゲーム理論を実践する』

戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する (中公新書)戦略的思考の技術 ゲーム理論を実践する (中公新書)
梶井厚志

中央公論新社 2002-09-25
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一応最後まで目を通したけどいまいち面白みがわからなかった。「女性は装いに拘りがあるものだが」云々的な比喩が各所で見られ読みやすいように例として挙げてくれているのだろうとはわかるものの現代的なモラルに照らして結構微妙だなと思う表現が多かった。そんなに古い本かなあと思いきや初版が2002年なんですね。う〜ん微妙だ。

書いてある内容もまあそうだよねという内容が多いもののそれをある文脈では「コミットメント」と呼んだり「シグナリング」と呼んだりするのだなあという点で勉強になった。語彙がないとそもそも議論を追えなくなる場面は少なくないし、どんな話をするにせよ語彙が多いに越したことないので。

経済学は歴史的に数式に傾倒しているところがありそれが面白み(普遍化、実装への試み)でもあると思うのだけど、そういうものを省いてしまっているところ(恐らく意図的に)があんまりピンとこなかった理由かもしれない。

ゲーム理論の本としては珍しく囚人のジレンマ(この詩的な表現に着目せよ!)の話が一切なく、あとがきを読むと「ゲーム理論の本を読むとどこでもかしこでも囚人のジレンマの話をしており囚人のジレンマこそがゲーム理論かのような論調を見るとこれはもう絶対に迎合しないぞという気持ちで執筆した」とあり個人的にはそこが一番熱かった。

経済学者の書く本って洗練されているというか体温が低めな印象があるけどこういう著者の変質的な拘りが私は読みたいのです…(自分のこうした性質を鑑みるにやはり何を読んでもエンタメとしか認識していない気もする)。

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