伊藤邦武『物語 哲学の歴史: 自分と世界を考えるために』 - Fuwafuwa's memorandum

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伊藤邦武『物語 哲学の歴史: 自分と世界を考えるために』

物語 哲学の歴史 - 自分と世界を考えるために (中公新書)物語 哲学の歴史 - 自分と世界を考えるために (中公新書)
伊藤 邦武

中央公論新社 2012-10-24
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たまにはこういうのも良いかと思い哲学の本を読んだ。

イデアを唱え目には見えないものに真実を見たプラトンと、目に見えるものに真実を見ようとするアリストテレスの対比。紀元前から人間の考えるようなことにも推論の作法にもそれほど違いがないのは面白い。今では科学の中心に据えられている数学も、元を辿れば真理に辿り着きたいという欲望が発展を駆動させたのであり、歴史を振り返れば哲学と数学というものが密接な関係にあったことがわかる。

神の存在を否定し人間の存在を客観的に評価しようとした時、そこに思考する魂といった神秘的な存在を仮定したのは、人間というものがこの世界においてただ一片の葦に過ぎないということに恐れ慄いたからなのだろう。人間は葦である、思考することのできる葦である、けれど動物や植物にも心があり、人間が一体特別な存在でないのなら、なぜこの辛く苦しい生を全うすることに意義があるのだろうか。

ここ100年ほどの哲学の歴史は生きることへの懐疑が中心になっていたようにも思う。

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