佐久間浩司『国際金融の世界』 - Fuwafuwa's memorandum

Fuwafuwa's memorandum

Data analysis, development, reading, daily feeling.
MENU

佐久間浩司『国際金融の世界』

国際金融の世界 (日経文庫)国際金融の世界 (日経文庫)
佐久間 浩司

日本経済新聞出版社 2015-09-16
売り上げランキング : 240438

Amazonで詳しく見る
by G-Tools

読んだ。この本を購入したのはかれこれ数ヶ月前なのだが、「国際金融の本を買ってしまったけど、私海外や国際関係のことを何も知らないな?」と思い直して、この本を読む前に何故かあらゆる国の歴史の本を読み漁って自分でも何がしたかったのか忘れていた。
ともあれ読了。難しいかと思ったけどそこまででもなかった。簡単すぎず新しいことをたくさん知れてちょうど良い本。出版は2015年だがまだ爆発的に流行する前のビットコインに触れられていた。特に面白かったのはユーロ危機。社会制度のみならず言語においても障壁のあるヨーロッパ間での同一通貨の意図や、招いた矛盾が面白かった。

終盤の住宅金融の話もよかった。バブル崩壊から2000年代、銀行が現在の3メガバンクに収斂されるまでに行員が16万人から8万人に半減したという記述はとても恐ろしかった。私が認識していたよりずっと怖い。しかもこれはいわゆるリストラではなくて、債権を回収しきれなくなったツケと銀行再建のために収斂していったわけで。少子高齢化に加え人口減少に突入した今後10年で起こることはこれよりずっと厳しいことは想像に難くない。

需要がなければ投資は生まれず投資がなければ生産も停滞する。金融は常に回転し続け差分を食うのが経済ならば、銀行のみならずあらゆる巨大企業が海外へ需要を求めるのが自然の理か。聞くところによると五代商社や大手広告代理店などはここ十年ほどそうした動きを見せているそうだが、それも近いうちに食い合って頭打ちになるのか。

Leave a reply






管理者にだけ表示を許可する

該当の記事は見つかりませんでした。