飯田泰之『経済学講義』 - Fuwafuwa's memorandum

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飯田泰之『経済学講義』

経済学講義 (ちくま新書1276)経済学講義 (ちくま新書1276)
飯田 泰之

筑摩書房 2017-09-05
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講義というほど講義でもないのでややタイトル倒れの感じはするが、さっくり読めて面白かった。最終部の計量経済学の内容は、社会学でも心理学でもそんなにやってること変わらないのだなあという印象。計量経済学について書いてある経済関連の本は意外と少ないので参考になった。ただ最後の方で突然AIの雑な概念が登場したのはさすがにやめてほしかった。こうした記述は本書全体の信頼性を損ねかねないものである。

経済学の本だが、経済学における分析で一般的かと思われる時系列データや予測については全く触れられていないので、そこは不思議だった。個人的には計量経済学はともかく、時系列データや予測におけるデータの処理や分析方法についてはかなり意図が不可解なものが多いので、次はそういうことについて詳解されている本が読みたいかなあ。

(不可解なものというのは、例えば連の検定においてデータのランダム性を帰無仮説とすること、時系列データにおける"誤差"の概念といったことについて)

経済学の考え方はかなり直感に反するものが多いので最初は大変厳しい気持ちになったが、徐々に慣れてきた気がするのでこの調子でモリモリやっていきたい。ただ、経済学の考える合理性概念は確率の計算方法ような「知っているか/知っていないか」に依存するような仮定が多いのでやはり違和感を感じる。

例えばあらゆる統計的操作で前提となる大数の法則ですら、実際にランダムウォークをシミュレーションしても法則通りにはならないといった知見もあるようなので(要出典)、そのような仮定自体がそもそもそんなに合理的ではないと個人的には思う。

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